こちらも読了
空色勾玉
荻原 規子 / 徳間書店





 「白鳥異伝」に引き続き、先程「空色勾玉」も読み終わりました。この話の好きな部分は後半(狭也と稚羽矢が出会ってから)の話が好きなので、前半部分が後半部分にかかってくるとはいえその流れにのるまでが歯がゆくて苦手なのです。

 違う一族に生まれながらそれぞれの一族の持つものに魅かれ、そして交わっていく。でもそれに気がつくまでの二人がおぼつかない足でお互いを支えあっていく姿がいいですね。「白鳥異伝」は「ヤマトタケル伝説」を基にしているとしたらこちらは「古事記」そして「延喜式」を基にしています。でも必ずしもそれに囚われない、ファンタジーです。

 この作品はきっと鳥彦が人気があると思います(「白鳥異伝」はきっと菅流でしょう)。でも私は不器用な科戸王が実は好き。強いけれど不器用で、不器用だけど恋敵をも救ってしまう優しさの持ち主…だと思うのですが。
 ラジオドラマの時は月代王が声が色っぽく、メロメロでした(中学生だったから、狭也と一緒で表の部分しか見えていなかったのかもしれません)。

 今回新書版の表紙がとても綺麗で好きです。この表紙、どの角度からも色々な意味を含んで見ることの出来る表紙だと思います。
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by ananta | 2005-10-31 09:05 |
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